Tomcat インストールプロパティの設定
「インストール」プロパティシートを使用して、Tomcat Web サーバーの属性を編集できます。Tomcat 4.0 Web サーバーインスタンスが、それぞれ c:¥tomcat4
などの特定のホームディレクトリにインストールされています。ここには、server.xml
構成ファイル、共通ライブラリ、Web モジュールコードなどが含まれています。「内部」と呼ばれる Tomcat 4.0.1 のインストールは、IDE のインストール時に自動的に追加されます。このインストールは削除できません。IDE を設定して、Web モジュールを外部にインストールした Tomcat に配備することもできます。これについては「Tomcat 4.0 インストールの追加」を参照してください。
Tomcat インストールのプロパティシートを表示する手順は、次のとおりです。
- エクスプローラの省略符号ボタン (...) タブから、「サーバーレジストリ」の「インストールされているサーバー」ノードを展開します。
- 「Tomcat 4.0」ノードを展開し、適切なインストールノードをマウスの右ボタンでクリックします。「内部」 ノードは、IDE のインストール時に追加されたデフォルトのインストールを表しています。
- コンテキストメニューから「プロパティ」を選択します。
インストールのプロパティシートの「プロパティ」区画で、次のプロパティを設定することができます。
- ベースディレクトリ このプロパティを使用して、Tomcat サーバーのベースディレクトリを指定します。新しい Tomcat インストールをサーバーレジストリに追加する場合は、このプロパティを使用します。ベースディレクトリを設定した場合は、Tomcat 構成ファイルはそのベースディレクトリに配置されます。別のベースディレクトリを指定するメリットの一つは、さまざまな Web モジュールを実行する複数のサーバーインスタンスが同じライブラリを共有できるようになることです。ベースディレクトリを指定しない場合、構成ファイルはホームディレクトリに格納されます。「内部」 Tomcat インストールの場合、ホームディレクトリは IDE インストールディレクトリの配下に作成され、
/tomcat401
というディレクトリ名になります。ベースディレクトリは、IDE が個々のユーザーに割り当てたディレクトリの下に配置され、それぞれ /tomcat401_base
というディレクトリ名になります。
この設定は、ベースディレクトリとホームディレクトリが同一である通常の Tomcat インストールの場合と異なります。これについては、http://jakarta.apache.org/tomcat/tomcat-4.0-doc/RUNNING.txt
を参照してください。
- 外部実行プロセス Tomcat の実行中に、ディレクトリ、
ZIP
ファイル、あるいは jar ファイルを追加するなどの実行の詳細を、Tomcat が使用するクラスパスに対して指定する場合に、この「外部実行プロセス」プロパティを使用します。
実行プロセスを追加または編集するには、「外部実行プロセス」値フィールドをクリックし、省略符号ボタン (...) をクリックして「外部実行プロセス」プロパティエディタを表示します。ZIP
ファイルを Tomcat 実行クラスパスに追加するには、「引数」フィールドの -classpath
引数に ZIP
ファイルのパスと名前を追加します。-classpath
オプションで個々のメンバーを区切るには、{:}
を使用します。処理が終了したら「了解」をクリックし、プロパティエディタを閉じます。デフォルトでは、標準の Tomcat 4.0 起動ラッパーの動作を実行するように設定されています。Tomcat のカスタマイズを熟知している場合を除き、デフォルトの設定を変更することは避けてください。
- ホームディレクトリ ローカルシステム上で Tomcat 4.0 サーバーのホームディレクトリを指定する場合にこのプロパティを使用します。新しい Tomcat 4.0 インストールをサーバーレジストリに追加する場合は、このプロパティを設定します。Tomcat は、自身のバイナリと Web モジュールが使用する自身の一部ではないライブラリをこのホームディレクトリから見つけようとします。
- IDE 統合モード IDE 統合モードを選択する場合に、このプロパティを使用します。デフォルト値は「フル」です。省略符号ボタン (...) モードでは、Web モジュールを配備するのに必要な場合を除き、IDE が構成ファイルを変更することはありません。このモードでは、HTTP モニターによる監視、JSP のデバッグを含む一部の IDE 機能が使用できません。「フル」モードの場合は、HTTP モニターによる監視、JSP のコンパイル、JSP のデバッグを含むすべての Web モジュール開発機能が利用できます。これらの機能をサポートするため、サーバー内の
web.xml
ファイルは変更されます。IDE 統合モードを設定するには、IDE 統合モードの右側の列の省略符号ボタン (...) をクリックし、プロパティエディタで適切なボタンを選択します。
- サーバーポート このプロパティを使用して、シャットダウンコマンドを実行するこのサーバーの TCP/IP ポート番号を指定します。この接続は、Tomcat のこのインスタンスを実行している同一のサーバーマシンから起動する必要があります。ほとんどの場合、この値を変更する必要はありません。
インストールのプロパティシートの「デバッガ」区画で、次のプロパティを設定することができます。
- Classic このプロパティは、「classic」JDK 1.1 JVM を参照します。このプロパティを設定するには、リストから「
True
」または「False
」を選択します。True
を選択すると、デバッグに JDK 1.1 JVM が使用されます。False
を選択すると、デフォルトの HotSpot JVM が使用されます。
- デバッガポート 「デバッガポート」プロパティを使用して、Tomcat がデバッグで使用するデバッガポート番号を指定します。ポートを編集するには、値フィールドに適切なポート番号を指定します。
- デバッグの種類 「デバッグの種類」プロパティを使用して、デバッグの種類を指定します。リストから、ソケットまたは共有メモリーを選択します。ソケットを選択すると、IDE は、デバッグ中のサーバーに対してソケットを使用して接続します。共有メモリーを選択すると、IDE は、デバッグ中のサーバーに対して共有メモリーを使用して接続します。
- 外部デバッガプロセス 「外部デバッガプロセス」プロパティを使用して、Tomcat の外部デバッガ情報を指定します。デバッグプロセスを追加または編集するには、「外部デバッガプロセス」値フィールドをクリックし、省略符号ボタン (...) をクリックして「外部デバッガプロセス」プロパティエディタを表示します。このプロパティエディタで「プロセス」フィールドを使用して、プロセスを指定 (または参照して選択) し、「引数」フィールドでプロセスの引数を指定します。指定が終わったら「了解」をクリックし、プロパティエディタを閉じます。
- 名前 共有メモリアクセスの識別文字列を指定する場合に、このプロパティを使用します。名前を指定するには、「外部デバッガプロセス」値フィールドをクリックし、省略符号ボタン (...) をクリックして「名前」プロパティエディタを表示します。
プロパティエディタで「名前」を入力し、「了解」をクリックしてプロパティエディタを閉じます。
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