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milter managerリファレンスマニュアル | ![]() |
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milter-test-serverはMTA側のmilterプロトコルを話します。つまり、 MTA無しでmilterに接続することができます。現時点では、同様のツー ルは存在しないため、mta+milterではなくmilter単体のテストを行 うためには有用なツールです。例えば、以下のような用途に利用で きます。
milterの性能計測
milterの動作確認
milter-test-serverは実行時間を表示するので、簡単な性能計測に も利用できます。このとき、mtaとは関係なくmilter単体での実行時 間を確認できるため、MTA経由で試す場合よりも問題点の発見が容易 になります。
milter-test-serverはヘッダや本文が変更された場合は、変更され た内容を表示します。そのため、ヘッダや本文を変更するmilterの テストも容易に行うことができます。 C言語用テスティングフレームワークCutter などと組み合わせて自動化された単体テストを作成することもでき ます。
--help |
利用できるオプションを表示して終了します。 |
--connection-spec=SPEC |
接続先のmilterのソケットを指定します。SPECの書式は次のう ちのどれかです。
例:
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--negotiate-version=VERSION |
クライアントへ送信するmilterプロトコルのバージョンとして VERSIONを使用します。 デフォルトは8(Sendmail 8.14のデフォルトと同じ)です。 |
--connect-host=HOST |
接続元のホスト名としてHOSTを使用します。 このホスト名はmilterのxxfi_connect()コールバックに渡りま す。 |
--connect-address=SPEC |
接続元のアドレスとしてSPECを使用します。SPECの書式 は--connection-specの書式と同じです。 このアドレスはmilterのxxfi_connect()コールバックに渡りま す。 |
--helo-fqdn=FQDN |
HELO/EHLO時の引数としてFQDNを使用します。 このfqdnはmilterのxxfi_helo()コールバックに渡ります。 |
--from=FROM |
MAIL FROM時の引数としてFROMを使用します。 このアドレスはmilterのxxfi_envfrom()コールバックに渡ります。 |
--recipient=RECIPIENT |
RCPT TO時の引数としてRECIPIENTを使用します。複数の宛先を 指定したい場合は--recipientオプションを複数回指定してく ださい。 このアドレスはmilterのxxfi_envrcpt()コールバックに渡りま す。xxfi_envrcpt()は1つの宛先につき1回呼ばれるので、宛先 が複数個ある場合はその分だけxxfi_envrcpt()が呼ばれます。 |
--header=NAME:VALUE |
名前がNAMEで値がVALUEのヘッダを追加します。複数のヘッダ を追加したい場合は--headerオプションを複数回指定してくだ さい。 このヘッダはmilterのxxfi_header()コールバックに渡ります。 xxfi_header()は1つのヘッダにつき1回呼ばれるので、ヘッダ が複数個ある場合はその分だけxxfi_header()が呼ばれます。 |
--body=CHUNK |
本文の一片としてCHUNKを追加します。複数のまとまりを追加 する場合は--bodyオプションを複数回指定してください。 この本文のまとまりはmilterのxxfi_body()コールバックに渡り ます。xxfi_body()は1つのまとまりにつき1回呼ばれるので、 まとまりが複数個ある場合はその分だけxxfi_body()が呼ばれま す。 |
--unknown=COMMAND |
未知のSMTPコマンドとしてCOMMANDを使います。 このコマンドはmilterのxxfi_unknown()コールバックに渡りま す。xxfi_unknown()コールバックは、xxfi_envrcpt()コールバッ クとxxfi_data()コールバックの間に呼ばれます。 |
--authenticated-name=NAME |
SMTP Authで認証されたユーザ名を指定します。SASLでのログ
イン名に相当します。このオプションを指定するとMAIL FROM
のときに
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--authenticated-type=TYPE |
SMTP Authの認証に使用した方法を指定します。SASLでのログ
インメソッドに相当します。このオプションを指定するとMAIL
FROMのときに
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--authenticated-author=AUTHOR |
SMTP Authで認証された送信者を指定します。SASL送信者に相
当します。このオプションを指定するとMAIL FROMのときに
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--mail-file=PATH |
メールの内容としてPATHにあるメールを使います。メール中に From:やTo:があった場合は、それらの値を送信元や宛先のアド レスとして使用します。 |
--output-message |
milter適用後のメッセージを表示します。ヘッダを追加・削除 したり、本文を置換するmilterの動作を確認したい場合はこの オプションを指定してください。 |
--verbose |
実行時のログをより詳細に出力します。 「MILTER_LOG_LEVEL=all」というように環境変数を設定している 場合と同じ効果があります。 |
--version |
バージョンを表示して終了します。 |
milterセッションが始まった場合は0で、そうでない場合は0以外に なります。ソケットの書式が間違っている場合か milter-test-serverがmilterに接続できない場合は、milterセッショ ンを始めることができません。