1.4. 数式入力中のセルの選択

数式をセルに入力する際、キーボードのカーソルキーとマウスを使うと、データをすばやく入力することができます。

数式にセル範囲を入力するにはいくつかの方法があります。セル範囲やセル参照は、適切な構文を入力するだけで数式に入力することができます。(詳細は Section 1.3 を参照してください)しかし、手作業でセル範囲を入力するのは時間もかかり面倒です。

セルにセル参照を入力するとします。カーソルを入力位置におきます。マウスかキーボードを使ってセルを選択すれば、セル参照を定義することができます。この方法と使うと、選択部分の表示は普通とは少々異なります。境界線が点線の「蟻の行列」のように強調表示されます。

Figure 1-2. 強調表示された選択部分

1.4.1. マウスを使って数式にデータを入力する方法

セルに数式を入力するとします。カーソルを入力位置におきます。セルをクリックするだけで、セル参照が自動的に数式に代入されます。後は普通に数式を仕上げます。

マウスを使って数式に参照セルを入力する方法

  1. 数式を入力したいセルを選択します。例として A1 を選択しましょう。

  2. 数式を入力しますが、カーソルは、セル参照を入力する位置に置いたままにします。ここでは例として =exp( と入力しましょう。

  3. ここで、マウスをクリックして参照したいセルをクリックします。たとえば、セル B1 をクリックしてみてください。すると、その参照がセル A1 に入力されている数式に入力されます。

  4. 数式を仕上げるには、閉じ括弧を入力します。このとき選択状態が解除されます。

この方法は、通常のセルの選択と同様に、あるセル範囲を選択するのにも使うことができます。

1.4.2. キーボードを使って数式にデータを入力する方法

2、3個やもっと多くの数式にセルやセル範囲を入力するのに、キーボードを使って選択するのが、最もすばやく作業できることもしばしばあります。マウスでセルを選択することができますが、同様に、キーボードを使ってセルを選択することもできます。カーソルキーとセレクション・モディファイヤを使ってセレクションを作成します。

キーボードを使って数式にデータを入力する方法

  1. 数式を入力するセルを選択します。例として A1 を選択しましょう。

  2. 数式を入力します。セル参照の入力位置にカーソルを置いたままにします。ここでは、例として =SUM( と入力しましょう。

  3. カーソルキーを使ってセレクションカーソルを移動します。セレクションカーソルを B1 に移動してセレクションを開始します。

  4. Shift キーを押さえたままセレクションを横に1つ、下に1つ移動します。セル B1、B2、C1、C2 が選択され、数式は =sum(B1:C2 と表示されます。

  5. 数式を仕上げるには、括弧を閉じます。これで数式の入ったセルは =sum(B1:C2) となりました。Enter キーを押すと、この数式が入力されます。

セル範囲を選択するには、Shift キーを押したまま、希望する領域を移動させます。

セレクションの入力を中止したり、始めからやり直したりするときは、Shift+Backspace を押します。